こんにちは、Pです。
実習へ行ったときに、こんなことを思った人もいるのではないでしょうか。

実習行きたくない!
このパターンをよく聞きます。
そして、どうして実習でうまくいかないのか原因がわからず
やみくもに頑張るしかないパターンが多い印象があります。
そこで、今回は看護・助産実習がうまくいかない原因と対処法についてお伝えしたいと思います。
実習行きたくない!看護・助産実習がうまくいかない原因と対処法
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実習がうまくいっていない場面の例
【例】

〇〇さん、お腹の痛みはありますか?



どうしたら良いの?
この会話を例に、原因を見ていきましょう。
実習がうまくいかない原因
- 目的を見出せていない
- 授業内容を実践の場に入れ込むのが難しい
- コミュニケーションを取るのが難しい
- 現場はいつも多重課題
- 臨機応変さがまだ備わっていない
先ほどの例だと、学生さんは聞きたいことが産婦さんにうまく伝わらず
そうこうしている間に赤ちゃんが泣き出してしまって
どうしたら良いのかわからなくなってしまっているシーンでしたね。


どうしたら良いの?
退行性変化について授業でやったとして
自分の受け持ちの退行性変化を観察しなければならない目的を
自分で見出せているでしょうか。
産後の観察について退行性変化を授業でやったからやる。
これでは、目的を見出せていないですよね。
また、退行性変化を観察するときに
実践の場では、ひとつずつ項目を聞いていくのは難しいです。
対象者の行動や会話の流れなどを感じながら、必要な情報を得ていく必要があります。
授業内容を実践の場に入れ込む+コミュニケーションを取ることができないと
実習がうまくいかないと感じやすくなります。
実践の場では、様々な予測できないことがたくさん起こります。
(例だと、赤ちゃんが泣き出してしまう場面ですね。)
現場はいつも多重課題なのです。
情報収集するにも、ケアをしながら、会話をしながら、観察しながら…
ときに緊急事態が起こったりすることもあります。
臨機応変に対応しなければなりませんが、経験が少ないので
臨機応変さがまだ備わっていない状態です。
実習がうまくいかないときの対処法
- 目的がわからないときは、アセスメント・計画・振り返り(日々の記録)に戻る
- 写真や絵が載っている参考書を使う
- コミュニケーションが上手な人の真似をする
- ついでをうまく活かして情報を得る
情報収集をするには目的が非常に大切です。
意味のない情報収集や観察は対象者の負担を増やすだけですし
目的を明確にしないと、大切な観察項目が抜け落ち、アセスメントや計画の評価ができません。
目的がわからないときは、アセスメント・計画・振り返り(日々の記録)に戻ることを意識すると良いでしょう。
授業内容を実践の場に入れ込むことが難しいときは
写真や絵が載っている参考書を使うとイメージしやすく行動に移しやすくなります。
動画も良いのですが、実習先で見れないことがあり
都度確認するなら参考書が向いているのかなと思います。
そして、コミュニケーションを取るのが難しい場合は
コミュニケーションが上手な人の真似をするのが有効です。
【例】
- 話す姿勢
- 声のトーン
- 話の導入
- 話す内容の順番
- 話しているときの表情や仕草
マネするときのポイントは、言葉遣いや態度は丁寧なままで上記をマネすることです。
コミュニケーションを取り、多重課題の現場で情報収集をするには
ついでをうまく活かして情報を得ることがポイントです。
冒頭の、実習がうまくいっていない場面の例で見ると
赤ちゃんが泣きだして授乳になりそうな場面でしたよね。


どうしたら良いの?
ここでついでをうまく活かして情報を得るとこうなります。


〇〇さん、授乳しているときに、下腹部がぎゅーっとなるような感じや痛みはありますか?
授乳のついでに退行性変化について聞いていますね。
このついでにはポイントがあります。
それは、根拠を踏まえた「ついで」であることです。
授乳と子宮収縮の関連性がわかっていないと、上記のように聞けませんよね。
根拠を踏まえた上で、ついでをうまく活かして情報を得ていきましょう。
さいごに
今回は看護・助産実習がうまくいかない原因と対処法についてお伝えしました。
うまくいかない原因をひとつずつクリアにしていくと
できることが増えて、「実習行きたくない!」という気持ちが小さくなっていきます。
少しでも実習が楽しくなりますように。
参考になれば嬉しいです!