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こんにちは、Pです。
産科に配属になると、いくつかの乗り越えなければならない壁があります。
まずはじめに、産科でどのような対象と場面を主にケアするのかというと、以下になります。
これらをカテゴリーとして考えると、産科の業務をこなすにあたって4つのカテゴリーをケアする能力を得なければなりません。
しかし、これらのカテゴリーにはそれぞれ壁(試練)があります。
今回は【産褥期】に焦点を当てて話をしていきます。
【産科1年目】助産師・看護師が産褥期のケアをする中での壁と対処法
産褥期のケアの壁の種類
- より個別性を考えなければならない
- コミュニケーション能力が求められる
- 自分より経験がある褥婦さんに引け目を感じる
- 短期間の間に先を見据えたケアをしなければならない
これらの壁が出てきます。
それぞれの対処法を見ていきましょう。
産褥期のケアの壁|対処法
それぞれの壁に対して、どのように対処していけば良いのか見ていきましょう。
より個別性を考えなければならない
産褥期の進行性変化・退行性変化、新生児の状態、養育環境、社会的立場との兼ね合い、家族との関係性など、多くの視点を総合的に加味した上で入院中のケアを進めていかなければなりません。
初めて産褥期を受け持つ方は、このより個別性を考えたケアを行わなければならないことに壁(試練)を感じることが多いでしょう。
- 現状を評価する
- カテゴリーに分けて考える
- カテゴリーに分けて考えたものを統合して(関連性を考えて)考えていく
現状を評価するについては、こちらをご覧ください。
カテゴリーというのは、先ほどもお伝えした
などです。
母性実習のアセスメントでやったような項目内容です。
このポイントを一つずつ押さえながら考えていくことが、壁を越えるために必要です。
コミュニケーション能力が求められる
産褥期の方は、状態にもよりますがADLが自立している人がほとんどで
年齢的にも、自分で物事を判断し選択しているピークの時期である印象を受けることから(Pの見解ですが)よりコミュニケーション能力が求められます。
つまり、こちらがケアを提供するだけではなく、対象者自身が自分でも対応(選択)できるように導くコミュニケーションをとる必要があるということです。
- 専門職としてケアや知識はしっかりと提供する
- 相手の自主性を促すようなやり取りを意識する
Aさんの状況は、今〇〇な状況です。 この場合、方法として①△△、②□□、③〇〇という方法が考えられます。この中でしたら、どの方法だと退院後も無理なくできそうですか?
この例の場合、専門職としてケア方法を提供しつつ、対象者に選択してもらうことで自主性も促すことができるようなやり取りになっています。
上記のポイントを意識しながら、先輩はどのようなコミュニケーションをとっているのか観察するなどしていくとコミュニケーション能力がついていきます。
少しずつ習得していけば大丈夫です。
自分より経験がある褥婦さんに引け目を感じる
Pは、新人の頃に自分より人生経験がある褥婦さんに引け目を感じていました。
実際に言われたことはないのですが、「こんな若い子に何がわかるの。」「経験したこともないのに色々言われても説得力がない。」などと思われているんじゃないかと考えていました。
そんなときに、先輩に相談したことで考えが変わりました。
Pはそれを聞いて、「その通りだ。専門職としてできることを一つずつやっていけば良い。」と思ってから前向きに取り組むことができるようになりました。
これを積み重ねているうちに、壁を乗り越えていたような気がします。
短期間の間に先を見据えたケアをしなければならない
産科は他の病棟と比べて入院日数が短いです。
短い入院期間の中で、褥婦さんは自分の心と体の変化・新しい家族の形に適応し社会の中で暮らす準備をしなければなりません。
そのため、最初に関わるときから対象の全体像の把握とアセスメント、現状のケアと退院後を見据えた保健指導など…とても展開が早いです。
対処法としては、最初の関わりから退院後を見据えたケアを行う必要があることを意識しておくことです。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回は、産科1年目の助産師・看護師が直面する産褥期のケアにおける「壁」と対処法についてお伝えしました。
壁を乗り越えて行った先に、必ず「産科でよかった」と思えるときがあります。
壁に向き合っているときは、その前の大事な準備期間。
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