初めてのベビーキャッチでしておくと良いこと

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初めてのベビーキャッチでしておくと良いこと

こんにちは、Pです。

新人看護師・助産師の方は4月からいよいよ入職ですね。

既卒の方も、新しい病院や施設などの環境で仕事が始まる方も多いと思います。

そこで、初めて産科に勤務する方もいるのではないでしょうか。

 

Pの経験上、産科に配属された後の業務として

新生児係 ▶︎ 妊産褥婦 ▶︎   分娩係(助産師)

の流れで覚えていくパターンが多いと感じます。

 

つまり、最初は新生児に関わることが多いということです。

その中でも、ベビーキャッチ(出生直後の新生児のケア)は早くから取り組むことが多いです。

分娩時は分娩係が対象者につきっきりになるので、その他の業務を他の人が担う必要があります。

夜勤に入るにしても、ベビーキャッチができないと人員としてカウントするのは難しいなどの理由もあって、最初の方に取り組むことが多いのではないかと考えます。

 

産科においてベビーキャッチは必須であり、同時に新生児蘇生法の知識も必要です。

最近は助産学生時代に新生児蘇生法の資格取得をするところが多いと思います。

そうでない方も、産科配属後に取得を求められるでしょう。

入職後割とすぐからベビーキャッチの見学や介入をしていきます。

ベビーキャッチに慣れないうちは、とても緊張すると思います。

分娩状況によっては緊急を要する状況であったり、蘇生が必要ですからね。

 

そこで、初めてのベビーキャッチに向けてしておくと良いこと(対策やポイント)をお伝えしていこうと思います。

Pが新人時代にやっていて良かったことや、慣れていくうちに押さえておくポイントだと思ったところをまとめていきます。

注意点
  • 今回お伝えするのは具体的な新生児蘇生法・ベビーキャッチの内容ではありません。
  • 準備や実施時にやっておくと良いポイントや思考法を中心にお伝えしていきます。
  • 新生児蘇生方法は、定期的に改定(5年おき)があるので、最新の情報も常に確認してください。

 

それではいってみましょう!

レッツゴー!

 

 

 

初めてのベビーキャッチでしておくと良いこと9選

初めてのベビーキャッチでしておくと良いこと9選
  1. 新生児蘇生法のテキストを復習
  2. ベビーキャッチのチェックリストをまとめておく
  3. チェックリストを確認しながら準備を進める
  4. ベビーキャッチ対象者の情報を確認する
  5. アプガースコア表をインファントウォーマーに貼っておく
  6. 分娩係とこまめに情報共有する
  7. 分娩進行状況から児娩出時の状況を予想する
  8. 小児科ドクターの連絡先は必ず確認しておく
  9. アプガースコア1分値は分娩係に確認する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

1.新生児蘇生法のテキストを復習

まずは新生児蘇生法のテキストや参考書でアルゴリズムの流れをしっかり確認しておくと◎。


アルゴリズムは印刷してポケットに入れておくのもおすすめです。

不安な時に確認しておけるし、繰り返し見ることで知識もついていきます。

自分の苦手なところや、よく行う技術(ルーチンケア、吸引、酸素投与など)を中心に確認しておきましょう。

 

 

2.ベビーキャッチのチェックリストをまとめておく

はじめのうちは、チェックリストを作ってまとめておくことをおすすめします。

ベビーキャッチの担当者はベビーキャッチだけやれば良いわけではなく、他の業務をしながら準備をしたり、ベビーキャッチに入ったりします。

そのため、初めのうちは業務が混乱しやすいです。

あれは用意したっけ。あとは何やれば良いんだっけ。
あ、ナースコール来た…。
このような状況はよくあります。

チェックリストで一つずつ確認しておくと、落ち着いて行動できます。


 

3.チェックリストを確認しながら準備を進める

前述したチェックリストをもとに、業務の合間に準備を進めていきます。

ここで注意して欲しいのは、準備は早ければ良いというわけではないということです。

早すぎは衛生面や物品の無駄な消費に関係します。

分娩経過によっては、自分の勤務中に産まれないことも多いです。

それなのに、オムツを開封してしまったり、清潔を保たなければならない物(点眼や吸引チューブなど)をあけて準備してしまうのは避けたいところ。

このような状況になったらこの物品を用意するというのを大体決めておきましょう。

これを決めておくだけでも、業務しながらの準備がしやすくなります。

 

また、準備する物でおすすめなのが、すぐに出生情報がメモできるようにバインダーとペンを用意しておくこと。

出生時はケアで精一杯かもしれませんが、情報もとても大切です。

アプガースコアや実施した処置などは予後に関係してきます。

蘇生が必要な場合なども、ドクターが何時何分に何をしたか細かく経過を記録する必要があります。

そのため、メモできるものも近くに準備しておくのがおすすめです。


 

4.ベビーキャッチ対象者の情報を確認する

これは基本中の基本です。

どんなに忙しくても、対象者の情報収集はやっておきましょう。

突然ベビーキャッチに入らなければならない場合は、既往歴や分娩経過だけでも確認します。

おそらく、分娩係の人が経過や既往歴をまとめている書類があると思います。(そこに分娩係が既往歴や破水時間などを記載していく。)

情報をしっかり確認しておかないと、予測してケアの準備ができません。

例えば、母体に妊娠糖尿病があるならば新生児も血糖測定が必要なので、血糖測定器も準備しておかなければなりません。

情報は必ず確認しましょう。

 

5.アプガースコア表をインファントウォーマーに貼っておく

アプガースコア表を小さく印刷しておいてインファントウォーマーなどに貼っておきます。

これはおすすめの方法です。

アプガースコアの判断は、慣れるまでは焦ったり判断が難しい場合もあります。

その際にアプガースコア表を、ケアしながら見える位置に貼っておくと落ち着いて判断できます。

もちろん、貼る際は上司に許可をもらってくださいね。

Pは慣れるまでこの方法をしていて、割と落ち着いて判断できました。


 

6.分娩係とこまめに情報共有する

自分がどの対象者のベビーキャッチに入るか決まったら、分娩担当の人に自分が入る旨を伝えておきましょう。

連携がとても大切になってきます。

しかし、分娩係は産婦さんにつきっきりであったり、頭も体もフル回転でベビーキャッチ担当の人のことまで気にかけていられないことが多いです。

そのため、合間を見て自分から状況を聞きにいきましょう。

 

今日◯◯号室の⬜︎⬜︎さんのベビーキャッチに入らせていただきます。

今⬜︎⬜︎さんはどのような状況ですか?

順調に進んでいて、今のところの予測だと14時くらいに産まれるかな。

心音も落ちてないし赤ちゃんは元気そうだよ。

 

7.分娩進行状況から児娩出時の状況を予想する

分娩担当の方から状況や予測を聞きつつ、自分でもアセスメントして行動しましょう。

準備に分娩室に入った際などに様子を見ておくのも良いですね。

この癖をつけておくと、準備で焦ることも少なくなるし、自分が分娩係になった時も役立ちます。

 

8.小児科ドクターの連絡先は必ず確認しておく

小児科ドクターの連絡先(内線)の確認は意外と抜けがちです。

これは絶対にやっておきましょう。

どんなに自分や周りが大丈夫だと思っていても、赤ちゃんの状態は産まれるまではわかりません。

診察が必要だと判断したらすぐに連絡できるように、暗記するくらいの姿勢でいましょう。

また、余裕があればその日産科担当の小児科ドクターの名前も把握しておくと良いでしょう。(ドクターを探すときなどに役立つ。)

 

9.アプガースコア1分値は分娩係に確認する

ベビーキャッチ担当の人はアプガースコアの判断をしますが、1分値は分娩係に確認しましょう。

理由は、1分値の判断の時はまだ分娩台にいることも多く、状況は分娩係が一番把握しているからです。

自分でも分娩台にいる新生児を確認してアプガースコアを判断した上で、

私は(アプガースコアの項目の)が−(マイナス)だと思うので計◯点だと思いましたが、△さんのお考えどうでしょうか。

みたいに聞くと良いと思います。

その後の5分値はしっかり自分で判断しましょう。

おそらく初めは先輩のフォローのもとにベビーキャッチをするので、先輩にも確認しましょう。

(ドクターがいる場合はドクターに確認でも◎)

 

 

さいごに

いかがだったでしょうか。

ベビーキャッチは何回やっても状況が違うので、緊張感はあります。

初めのうちはより緊張すると思いますが、対策しておけば落ち着いて対応することができます。

何より、頑張って産まれてくれたベビーが外の環境に適応できるように援助したいですね。

 

今回も最後まで見てくださってありがとうございました。

ぜひまた来てくださいね(^^)

 

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